蟷螂(カマキリ)の身体の色は生まれながらに決まっていて、二回目の脱皮の時に緑色か茶色かになり、その比率は5:5だそうです。どちらの色になるのかが、遺伝的に決まっているのか、環境に拠るのかは未だわかっていないと言われています。
俳句には「枯蟷螂(かれとうろう)」という季語があって、本意は「あたりが枯れゆくに従って保護色の枯葉色に変わってゆく。しだいに生気もなくなりやがて死に至る。この様態を蟷螂枯るという」ですが、生き物としては、そうではなくて、枯れ色の蟷螂が最初からいるようです。
枯蟷螂に朗々の眼あり 飯田龍太
檸檬の葉の上に蟷螂が乗っていました。身体の色は羽根が茶色、胴体が緑色に見えます。こういう個体もいるのか?もしかするとたいへんな発見かも。
こちらを「何だよ」と睨んでいるようです。眼は確かに〈朗々〉です。龍太は自らを蟷螂に重ねたのでしょうか。

