サステナブル575|ESG・SDGsに取り組み「選ばれる企業」に!

俳句

2026.05.23

いつか来るその日は知らず風五月 廣瀬町子

5月16日に山梨日日新聞が母のことを取り上げてくれました。たまたまその日は父直人の誕生日でした。
 

いつか来るその日は知らず風五月 町子 令和7年 「角川俳句7月号」
 

去年の今ころにそう詠った町子は、五月の風とともに旅立ちました。
亡くなる三日前のこと、私は新作の五句の評価を町子に尋ねました。
 

一句目を読むと首を一度縦にゆっくり振って肯きました。「いいんじゃない」ということでしょう。二句目は横に一度首を振って「ダメ」。三句目は何度も首を横に振り「全然ダメ」。四句目は斜めに首を傾げて「ううん、もう少し考えなさい」。そして、最後の五句目は「この句はいい」と大きく何度も何度も肯きました。
 

最後の俳句の指導でした。そして、口を私の耳に近づけて、「みだましくやれし」と言いました。「魂を込めてやりなさい」という意味の甲州弁です。
 

手を握り握り返して風五月 悦哉
 

その時の母の手の温もりを忘れないでいようと思います。

PageTop