2024.03.15 今日の季語と俳句「冴返る」春 <冴返るあかときの星産土よ> 廣瀬悦哉 冴返るあかときの星産土よ 季語は「冴返る」 春 「冴返る」は立春のあとの寒さを言います。 「寒の戻り」とか「余寒」とも。 鎌倉を驚かせたる余寒あり 高浜虚子 という名句もあります。時空を超えて、鎌倉武士たちをも驚かせる寒さだ。という意味が込められています。 私の「産土(うぶすな)」の日川の扇状地から見上げる山々には、春の雪が残り寒々しい風景です。甲州弁では「さぶいじゃんね」と言います。 あかとき(明け方)の空には明けの明星が輝いていました。一瞬の山梨ブルー、山国の色です。