冴返るあかときの星産土よ
季語は「冴返る」 春
「冴返る」は立春のあとの寒さを言います。
「寒の戻り」とか「余寒」とも。
鎌倉を驚かせたる余寒あり 高浜虚子
という名句もあります。時空を超えて、鎌倉武士たちをも驚かせる寒さだ。という意味が込められています。
私の「産土(うぶすな)」の日川の扇状地から見上げる山々には、春の雪が残り寒々しい風景です。甲州弁では「さぶいじゃんね」と言います。
あかとき(明け方)の空には明けの明星が輝いていました。一瞬の山梨ブルー、山国の色です。